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4年ぶりに新ロータリークラブ誕生
手をたずさえていっしょに歩きましょう
国際ロータリー第2650地区ガバナー 大久保 昇
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ニューヨーク大学の壁面に『悩める人びとへの銘』(A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED)と題する無名人の詩がかかげられています。
■大きなことを成し遂げるために 強さを与えてほしいと神に求めたのに謙遜を学ぶように
弱さを授かった
asked God for strength, that might achieve
was made weak, that might learn humbly to obey…
■偉大なことができるようにと 健康を求めたのによりよきことをするようにと病気を賜った
asked for health, that might do greater things
was given infirmity, that might do better things…
■幸せになろうとして 富を求めたのに賢明であるようにと 貧困を授かった
asked for riches, that might be happy
毆as given poverty, that 殞ight be wise
■世の人々の称賛を得ようとして 力と成功を求めたのに得意にならないようにと
失敗を授かった
歛sked for power, that might have the praise of men
毆as given weakness, that might feel the need of God…
■人生を楽しむために あらゆるものを求めたのにあらゆるものを 慈しむために人生を賜った
歛sked for all things, that殞ight enjoy life
was given life, that might enjoy all things…
■求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた
私はもっとも豊かに祝福されたのだ
got nothing that asked for but everything 殄ad hoped for
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
歛m among all men, most richly blessed!
南北戦争に従軍した南軍兵士がつくったとされるこれらの詩を見つけだしたのは、1950年代に二度民主党大統領候補となり敗北したA・スティーブンソン氏。失意のなか、田舎の教会でこれらの詩を見つけた彼が、詩をクリスマスカードに記したことから、多くのアメリカ人の心にきざまれる言葉になりました。後に国連大使となった彼は、1965年に、大使としておこなった最後の演説のなかに、つぎの言葉を残しています。
「われわれはみな、旅のみちずれ、小さな宇宙船の乗客。今にも壊れそうなこの船に、十分な配慮と、愛情を注ごう」。
彼は「宇宙船地球号」という概念を世界ではじめて示し、それは、現在に続く人類の課題となりました。
半世紀後の現在、わたしたちは壊れそうな宇宙船地球号に乗りあわせています。
乗りあわせるもの同志、となりの人に目をそそごう、手をさしのべようではないか、お互いに生きのびるために―というのが世界のロータリアンがつどう「ロータリーの心」と思います。
ロータリーの行動・未来を確実なものにするためには、会員増強・拡大が大きな課題になります。この課題の実現をめざして地区では、増強・拡大を“「月間目標」から「通年目標」へ”という行動目標をかかげ、その実現に挑戦してきました。
地区会員数の推移をみると、1996年6月末の6705人を最高に、2004年12月末には5357人と減少傾向が見えはじめ、2005年7月1日に5213人、2006年1月末には5298人となっています。
このような地区会員状況のなかで特筆すべきことがあります。
それは、「福井水仙ロータリークラブ」「京都さくらロータリークラブ」の誕生です。地区としては4年ぶりの快挙、しかも2クラブ。というところです。6月には、両クラブ設立の認証状が国際ロータリーから届く手はずになっています。
両クラブの設立につきましては、スポンサークラブをはじめ、拡大に取り組んでいただいた会員の深いご理解と、並々ならぬご苦労・ご尽力の賜物と、あらためて敬意と感謝の意を表するものです。
両クラブとも、新会員の要望を受けとめられ、より出席しやすい夜間例会を予定されています。注目したいところです。
なお、「福井水仙ロータリークラブ」は、女性会長に出船の舵取りをまかされました。おそらく日本のロータリークラブでは初めてのことではないかと思います。ご奮闘を祈ります。
新ロータリークラブの誕生、まことにおめでとうございます。
残すところまだ2ヶ月、会員増強などすべての奉仕活動に憾みなかりしか。地区大会でのカール・ヴィルヘルム・ステンハマーRI会長代理の土屋直裕様のメッセージを思いおこしましょう。 |
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2006年4月16日地区大会にて、新クラブとして紹介された「福井水仙RC」 |
2006年4月20日「京都さくらRC」スポンサークラブ拡大委員会の会議場面 |
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