ロータリー100周年を終えて、さらにロータリーの第二の新たな百年史を書き始めることになります。ロータリーの原点に焦点をあわせ、「ロータリーとはなにか」「奉仕とは何か」原点に返って共に考えなければロータリーは発展どころか、後退の道をたどるのではないかと危惧しております。
1997年より会員減少が始まり、同年1万2千人あまりの減少を見ました。RIは2005年ロータリー100周年に150万人目標の達成を呼びかけてまいりました。2001〜2002年度のキング会長は世界の隅々から資質の良い会員を掘り起せ‐と画期的なキャンペーンを開始、過去最高の124万人あまりの会員を記録、何事にも本気にやれば増強もできる事を実証されました。
ロータリーの会員増強において、今日の社会、経済情勢からすれば、率直に難しい局面にあることは指摘されるでしょう。しかし、そんなところに逃げ場を求めていては、いけないのではないでしょうか。逃げ場を見つけ、そのまま放置すれば、クラブの継続、発展、改革、そして増強は出来ないと思います。
「停滞は、衰退に通ずる」とは、個人においてもいかなる団体においても当てはまる真理であります。ロータリーも、その発展と継続を願う限り、当然会員増強を図らなければなりません。またロータリーの使命を達成するためには、21世紀に大きな活力となる人材を増強したいと願っています。
私達は会員の『心の絆』を大切にして、すばらしい魅力ある新しい会員を見出し、推薦することを毎月、自分自身への課題にする必要があります。新会員は、脈動とエネルギーを注入してくれるロータリーの活動源なのです。
また各クラブ会長がリーダーシップを発揮し、新会員の効果を啓蒙することがクラブ活性の第一歩であり、ひいては会員の退会防止と増強に繋がります。
会員増強に必要なポイントは、(1)ロータリーを次世代に継承するには若者の勧誘が必要です。財団の学友、GSE、青少年交換学生、RYLA、ローターアクト、インターアクト、青年会議所、等々の卒業生を勧誘 (2)女性団体の勧誘、国際ロータリーでは女性会員はすでに15万人「12.4%」を超えましたが、日本ではわずか「3%」です。女性の能力を活かすのはロータリーの使命です。(3)社会、産業構造の変化、また発展途上国の人道的な支援に対応してNGOやNОPなどが活動、拡大しております。このような団体と交流を図りたい。
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