1. | 自分の職業に価値を認め、これにより自分は社会に奉仕すべき好個の機会を与えられたものと考うべきこと。 |
2. | 自分の身を修め、自分の実力を涵養し、自分の奉仕を広めるべきこと、ならびにそれを通じて奉仕に徹する者に最大の利益ありとするロータリーの基本原則を実施すべきこと。 |
3. | 自分は企業経営者であり、したがって成功の野心を抱いていることを自覚すべきこと。 だが、自分は道徳を重んずる人間であり、最高の正義と道徳に基づかざる成功はこれを欲するものでないことを自覚すべきこと。 |
4. | 自分の商品、自分の労働、自分のアイディアを金銭と交換することは、全当事者がこれによって利益を受ける限りにおいてのみ適法にして道徳にかなうものであるとの信念をもつべきこと。 |
5. | 自分の従事する職業の水準を向上させるため最大の努力をはらい、かくして自分の業務の処理の仕方は賢明であって、利益を生み、この実例にならえば幸福の道が開けることを同業の者に知らしむべきこと。 |
6. | 同業者と同等ないしそれに優る完全なサービスを尽くすような方法をもって企業経営を行なうべきこと。また、もし完全なサービスか否かに疑念の生ずる場合には、当該責務上妥当な範囲を越えてまでもサービスを行なうべきこと。 |
7. | 専門職業にたずさわる者または企業経営者の最大の資産の一つはその友人であることを理解すべきこと。また友情に基づいて手に入れたものこそまさに論理的かつ正当なものであることを理解すべきこと。 |
8. | 真の友人は互いに何も要求するものではなく、利益のためにみだりに友人の信頼を利用することはロータリーの精神と相容れないばかりかその論理訓にもとるものと考うべきこと。 |
9. | 社会秩序の立場から他人が絶対に認めないような不正な方法によって機会を利用し、これによって得た人の成功を正当または倫理的なものと考えてはならないこと。また、物質的成功を得るがため、人が倫理的に問題ありとしてしりぞけるような機会に乗ずるが如きことをしてはならないこと。 |
10. | 自分は一般人に対して義務を負う以上に同僚たるロータリアンに対して義務を負うものではない。ただし、ロータリーの真髄は競争ではなくして協力であるからであり、また党派心はロータリーの如き制度においてはあってはならず、かつ人権はロータリーの内部に限られるものではなく、その範囲とその重要性とにおいて人類そのものの存在と同程度のものであることをロータリアンは主張するものだからであり、かつまたロータリーはこの高邁な理想に向かってすべての制度に属するすべての者を教化するために存在するものである。 |
11. | 最後に「すべての人にしてもらいたいと欲することを人に対して行なうべし」という黄金律の普遍性を信じ、われわれは地上の天然資源がすべての者に均等な機会として与えられてこそ、人類社会は最良の状態となるべきことを主張してやまないものである。 |